フロントガードとリアバンパーを自作① [R/C Car [Hilux 4WD]]

Roadsterの話題ばかりじゃあきてしまうので、今回は『ラジコン』です。
中学生の頃あたりは、お年玉や小遣いが貯まると、新製品が出るたびに、あれやこれやとラジコンを買いあさって、
何台も所有していたもんですが、今は、ドリフト系のS13シルビアと、某ークションで仕入れたタミヤのマウンテンライダー。
そして今回の題材『タミヤ ハイラックス ハイリフト』の3台。
ガンガン走らせて、レースや競技に参加するというよりも、いろいろイジくっては近所をチョロチョロと走らせて、
部屋に飾ってニンマリとながめる方が好き。
…なので、性能向上というよりも、ドレスアップやスケール感の追求の方が強いかも。





で、今回は、『タミヤ ハイラックス ハイリフト』を、より男らしく、ゴツイ顔つきにするべく、フロントガードと
リアバンパーを自作してみようと思います。





まずは、『すっぴん』の顔をチェック。
『すっぴん』とはいっても、説明書通りに組み立てた段階で、たいそうなフロントガードとアメリキャンな
ビカビカリアバンパーが装着されて、本来の30系ハイラックスに比べれば、だいぶゴツイ顔つきだが、
もうチョイ本格的で実践的、かつスケール感あふれるバンパー類が欲しいところ。
Front.JPG Rear.JPG








いろいろと調べていくと、『ろう付け』と呼ばれる技法を発見。金属の溶接に似た作業が、溶接機なしにできるという。
もっと調べると、要するに『半田付け』だった。
しかし、電気回路などの半田付けとは少し違うようで、『フラックス』と呼ばれる、強酸性の液体を対象物に塗りつけて、
表面処理した後、半田ゴテと半田を用いて金属同士を接合させるようだ。
早速、近所のホームセンターにて、その『フラックス』なる魔法の液体を物色。入手したのが下の写真のブツ。
右は何の変哲もなさそうな半田。左が魔法の液体『フラックス』。太く強調された『強酸性』の文字が物々しい。
F.Guard #4.JPG







説明書きを読むと、『アルミ以外のすべての金属を接合できます』とある。
おそらく、フラックスが強酸性の為、アルミに塗布すると溶けてしまうのであろう。
しかし、アルミ以外で、ホームセンターで簡単に手に入って、加工しやすい金属って?なに?
ウロウロと店内を徘徊していると、金属素材のコーナーで、良さげな『銅パイプ』を発見。
直径8㎜で、肉薄なのに丈夫で堅い。その上、糸ノコで簡単に加工出来そうなので、部屋の中でのんびりと作業できそうだ。
材料はこの『銅パイプ』に決定した。







早速、製作にかかるとしよう。
まずはフロントガードから。
いつものことながら、図面や設計図はなし。頭の中でイメージして、それを現物合わせでカタチにしていく。
製作は基礎となる『横バー』から。
下の写真(左)のように、銅パイプに糸ノコなどでクサビ状の切れ目をいれる。
切れ目の角度は、パイプの曲げ角度によって、微調整するが、何度も曲げたり伸ばしたりを繰り返すと、
金属疲労でパイプが折れてしまうので、数回でバシッと決める。ボクの場合は若干ズレてしまったが、気にしない。
切れ目を入れ、曲げたパイプが右の写真。これが基礎の『横バー』となるワケだ。
F.Guard #2.JPG F.Guard #3.JPG







同様の作業で、写真のような『横バー』の上に乗るガードバーを作り、半田にて接合。
ガードバーの赤マルで示した部分は左右で長さが違っているが、車体に仮合わせしながらヤスリ等で調整するので、長めにしとこう。
右の写真は、接合部の拡大写真。半田の盛り過ぎによる『バリ』はヤスリ等で仕上げ。
最後に塗装するので、必要以上にキレイに仕上げなくても良し。削り過ぎると強度も落ちると思われる。
F.Guard #5.JPG F.Guard #6.JPG







『横バー』と『ガードバー』を半田で接合する。
ガードバーの高さや角度は現車合わせで好みのルックスに調整する。
写真にはないが、横バーとガードバーの接合面は、横バーのアールに合わせガードバー側の切り口をヤスリ等で丸く(凹)削っておく。
出来上がったのが下の写真。だいぶカタチになってきたゾ。
写真ではわかりにくいが、ガードバーは車体前方にせり出すよう角度をつけている。
F.Guard #7.JPG








よりゴツイ顔を演出する目的と強度確保の為、補強バーを追加。
なかなか良い雰囲気になってきた。
ここまでやってると、半田付けにも慣れてきて、楽しくなってくる。
ただ、フラックスを対象物に塗布して、半田ゴテで熱を加えると、『ツーン』とした刺激臭を発生するので、
作業の際は換気を怠らぬように。
F.Guard #8.JPG








次は、車体に装着する為のブラケットを製作する。
出来上がったフロントガードを両面テープ等で車体に仮合わせし、厚紙等で写真のような型紙を作る。
車体への取付方法は純正のフロントガードとほぼ同じなので、ある程度は純正のブラケットを参考にできる。
右の写真は、型紙に合わせ、1.2㎜の銅板を切り出したもの。
これをヤスリ等で型紙と同じ形に仕上げていく。当然のことながら、これを左右2枚製作する。
F.Guard #9.JPG F.Guard #10.JPG







切り出した左右のブラケット2枚をガードバーに接合。当然ながら、左右のブラケットの幅は、純正の左右フレームの幅に合わせる。
そして、その左右のブラケット同士と、横バーを繋ぐようにL字に曲げ加工した銅板を接合。
この銅板の上面にはウインチを乗せる。
そして、L字部分の2っ並んだ穴は、車体フレームのフロントエンド部分と固定される。
よって、純正より固定箇所が増える為、より頑丈になる…はず。
F.Guard #11.JPG F.Guard #12.JPG








いよいよ、車体へ装着できる形になったので、試着してみる。
純正っぽく、自然に無理なく装着できた。
3-racinng製のウインチもガッチリ固定できている。
F.Guard #13.JPG







接合部分の半田のバリを仕上げ、ツヤ消しブラックで塗装。塗料は自動車用で、お気に入りのHolts。
左右のブラケットが純正と同じ幅の為、純正のアルミバーが流用できた。これはあえて塗装せず、アクセントとして残した。
気になっていた接合部の半田も実車の溶接跡のような見栄えで、雰囲気良し。
F.Guard #16.JPG F.Guard #15.JPG







車体フレームとの固定部分。純正と同じように固定されている。
右の写真は、フロントエンドとの固定箇所。純正の牽引フックと共締めされている。
F.Guard #17.JPG PAP_0003.JPG








ウインチベッドを新設した為、ボディのフロントエプロン部分が干渉するのでカットした。
F.Guard #18.JPG








無事完成したフロントガード。
どうですか。かなりゴツク、男らしい顔立ちになったじゃないの。
ウインチもしっかりマウントされて、実用性も確保。
ちなみに装着される3-racing製のウインチは、ストックだとワイヤーがタダの黒いヒモだったので、
ホームセンターで仕入れた細めのワイヤーに変更。長さも少し長めにした。
構想当初は純正バンパーのカットも考えたのだが、ノーマルの表情を生かしたかったので、このようなカタチとなった。
PAP_0008.JPG PAP_0009.JPG







フレームに取り付けられたフロントガードを斜め後方からながめた様子。ウインチはこのようにマウントされる。
赤マルで示した部分が計算ミスでポカンと口を開けてしまった。剛性確保の面から見れば、ここが開いていてはいけない。
右の写真は、純正バンパーとウインチの位置関係。純正バンパーのナンバー取付部分の窪みにウインチがキレイに収まった。
これはマグレ。嬉しい計算ミスだ。
PAP_0004.JPG PAP_0000.JPG







更なるスケール感を求め、オマケでナンバープレートも作ってみた。
とはいっても、パソコンで出力した画像をラベルシートに印刷して、薄いアルミ板に貼っただけ。
実際のアメリカ辺りのナンバープレートも同じような手法で製作されているはずだから、
曲がったり、擦れたりして、ヤレて行くのが楽しみ。
1/10スケールにしては、キットのままではプレートサイズが大きい気がしたので、ひと回り小さくした。
ナンバープレートを小さくすると、ボディが幅広に見えるようになった。不思議だ。
日本のナンバープレートも考えたが、車体が左ハンドルの北米仕様の為、アメリカのナンバーとした。
左がフロント用で、右がリヤ用。リヤ用は、車検や納税関係のステッカーもついている。
L.plate(F).JPG L.plate(R).JPG







フロントガードバーの製作は、これにて閉幕。
お次は、リヤ用のシンプルなパイプバンパーの製作に取りかかります。
そのレポートはまた次の機会に。

ではまた。


  




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snow week

お〜! すごいですね! 参考になりました! (^^ )b

よければ、リンクしてください(///∇///)
by snow week (2011-03-16 22:37) 

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