フェンダーパネル交換 [Roadster [Accident]]

久々の更新。
今回は、左フロントフェンダーパネルを交換をしちゃいます。
あんまり、自分でフェンダーを交換するヒトなんていないかもしれないけど、
何かの参考んなったら嬉しいです。





事故ったワケでもなく、ダクト付のワイドフェンダー等への仕様変更でもないのに、なぜ、フェンダーパネルを交換するのか?
理由は簡単。
車高の下げ過ぎな上に、立ち気味のフロントキャンバー。無謀な18インチホイールの試着&走行により、
左フロントフェンダーとタイヤがヒットし、めこめこっとめくれ上がってしまったのだ。
もともと、中古車で購入した時点で、左フロントに修復歴があったので、パテも同時に剥がれ落ち、無残な姿に…。
めくれたフェンダーは、素人板金でグイッと直し、タッチペンでごまかしていたのだが、直し方が悪かったのか、
なぜか、15インチでもヒットするようになってしまった。
冬が近づいてきて、タッチペンも耐えきれず、サビも浮いてきたので交換する運びとなったのだ。





もう、パテてんこ盛りフェンダーはヤなので、純正新品パネルも考えていたのだが、予算の都合で却下。
ならばと、純正タイプの社外新品パネル(台湾製とかの)を得意先の業者さんに問い合わせてみると、
価格は¥16,000~¥17,000くらい。純正より¥8,000ほど安い。
…が、在庫があるのは『右』フェンダーで、左は納期未定。塗装代を安く見積もっても¥20,000。
せっかくヤル気になったのに、時間もカネもかかるんじゃ、テンション下がるわ~。





…つ~ワケで、お得意の某ークションで検索。
なるべくお金をかけたくないので、程度が良くて、同じ色のフェンダーを探す。
ちなみに、ポンコツ号のボディカラーは白。1600ccのNA6なので、クリスタルホワイト。色コードはUC。
1800ccのNA8にも白いコがいるけど、あれはシャストホワイトで、若干アイボリーっぽいのだ。





懸命に探すも、なかなか見つからない。
いいのがあっても、色違いだったり、高かったりで、探すこと数カ月…。





諦めかけて、仕事の合間に会社のパソコンで検索してみると、いたいたぁ!
京都にいらっしゃいました!
解体屋さんのようで、現車についたままで、小キズはあるが、程度は良さげ。パテ盛りもなさそうで、
色はもちろんクリスタルホワイト。
¥7,350即決で、送料が¥2,000。塗装がイケていれば、¥10,000以下で蘇る!
速攻で落札し、連絡を取り合い、部品の到着を待つ。





数日後、待望の左フロントフェンダーパネルが届いた。
下の写真がそれ。
解体車から外した為か、水垢やシミ、タッチアップ痕、小さなヘコミもあるが、致命的なサビや、キズも無く、
全体的には満足できる状態。
下部のブラックアウト部分は飛び石等により色が剥げているが、ツヤ消しブラックで塗装するので問題なし。
TS3Q0001.JPG





ではでは、いつものヒミツのガレージにて、ポンコツ号をリフトアップ。
タイヤを外して、ボンネットオープン。作業開始だ。
尚、ケータイが故障中で代替機のため、写真のクオリティが若干低くなってしまっているのはご勘弁を。
TS3Q0002.JPG





タイヤが干渉してめくれた部分を覗いてみる。
剥がれ落ちたパテや塗膜が痛々しい。サビも浮いてきた。
これでは、ツメ折り等の加工もできない。さっさとバイバイするのだぁ。
TS3Q0004.JPG




NA6、NA8のロードスターのフェンダーパネルは、前部分がフロントバンパーと連結していて、
バンパーを外した陰にボルトが隠れていたりするので、作業は意外に面倒くさい。
まずは、フェンダー内側、黒いプラスチックの『インナーフェンダー』を取り外す。
フェンダー前方のバンパーとの接合部分、下の写真の黄色のマルの10mmボルトを外す。
赤マルの8mmボルトは、フェンダーを留めているボルトだが、邪魔なので、この段階で外した方がベター。
特に印で示していないが、その隣のボルトも外して、平べったいステーも外してしまった方が良いかもしれない。
TS3Q0005.JPG





次はフェンダー後方。
写真の赤マル部分、3個の8mmボルトを外す。
3個のうち、真ん中のボルトは他の2個より長く、謎の黒い樹脂パーツと共締めになっている。
ボルトを外した後で、引っ張れば樹脂パーツは外れる(写真下)。
このパーツは、たぶんオプションのマッドガードを装着する為のスペーサーだと思われる。
TS3Q0006.JPG

TS3Q0029.JPG





写真は無いのだが、あとはフェンダーアーチ部分の8mmボルト、フェンダー内側の樹脂クリップを
いくつか外せば、インナーフェンダーを引っ張り出せる。





いよいよフェンダーを…と言いたいところだが、前述したように、フェンダーを外すためにはフロントバンパーを
外さなければならないのだ。
バンパーを、まるっきり外すのは面倒くさいので、今回は横着をこいてバンパーを『浮かして』作業を進める。
まずは、ラジエター前方にいくつか並んだ10mmボルトを端から端まですべて外す。
ヘッドライトを上げた陰にも隠れてたりするので注意。
TS3Q0013.JPG





次は車体下に潜り込んで、赤マルで示した10mmボルトを4個外す。
低年式のクルマだと、サビついてなかなか外れないかも。
この写真では、上が車体前方。リップスポイラーなどのエアロパーツが邪魔な場合は、それらも外す。
TS3Q0014.JPG





次はエアインテーク内、上側の樹脂クリップ3個を取り外すのだが、ナンバープレートとブラケットも外すことを忘れずに。
写真には無いが、左のコンビネーションランプ(ウインカー)を外して、その奥にある14mmボルトも外しておく。
TS3Q0017.JPG





次は、フェンダー内側から車体前方を覗き込む。
赤マルで示した、縦に2個並んだ10mmナットを取り外す。
奥の方にいて作業しにくいが、エクステンションなどを駆使して頑張って外す。
TS3Q0012.JPG




次に、ヘッドライト前方のカド部分にある黒いゴムカバーをめくると、10mmナットが現れるので、そいつを外す。
撮影が困難だったので、写真ではすでにナットが外れ、バンパーが『浮いた』状態だが、赤マル部分のボルトに
10mmナットが付いているのだ。
TS3Q0020.JPG




説明通りにすべてのボルト類を外し、バンパー左端を手前に引っ張れば、グイッとバンパーが前方にズレてくるはずだ。
車体右側のボルト類は外していないので、バンパーが落ちることはないが、あまり派手に引っ張らないように。





いよいよ、ここからは本題のフェンダーパネルの取り外しにかかる。
まず、バンパーを引っ張り出し、その隙間から見える10mmボルトを外す。
狭くて外しにくいが、焦ると周りにキズを付けかねないので慎重に。
自信がない場合は、周囲をテープ等で保護してやると良いだろう。
TS3Q0018.JPG
   




次は、再びフェンダー内部。
内側から車体後方、ドアヒンジの辺りを覗き込むと、ちょうど真ん中に10mmナット(赤マル)がいるはずだ。
このナットはパネルが挟み込まれているだけなので、緩めるだけでOK。
コイツもかなり奥に隠れているので、アイテムを駆使し、こころして挑むように。
TS3Q0011.JPG





次は、車体下部。
ジャッキアップポイント前方の10mmボルト2個を外す。
このボルトは、低年式(NA6なら後期型でも20年近く前)のクルマなら、だいたいサビていて、もれなく折れる。
ポンコツ号も、その例に漏れず、2本とも見事に折れた(写真下)。
ここが留らないと、パネルがベロンベロンってなるのでなんとかせねば。いや、なんとかします。
TS3Q0007.JPG

TS3Q0024.JPG





次は、ドアを開け、Aピラーの根元にある10mmボルトを外す。
ここは、シーラー等で固められていたりして、ボルトをナメやすいので注意。
TS3Q0021.JPG





そして、いよいよ最後のボルト。
エンジンルームの端っこに並ぶ10mmナットを外せば、フェンダーパネルが外れる。
写真では、赤マルが3個しかないが、実際は、ボンネットのヒンジ付近にもボルトがいて、合計4個。
全て外すのだが、ここでアクシデント。
いちばん前、ヘッドライト脇の10mmボルトがなぜか折れた。恐るべき金属疲労。
みんなは気をつけてね。
エンジンルーム内に見える2本の赤いラッパは、BOSCHのラリーファンファーレ。コンプレッサー付きのエアホーンで、
『フャフャーッ!』と、甲高い、なかなかの快音を発するのだ。
TS3Q0003.JPG





フェンダー外れたぁ~。
贅沢なダブルウィッシュボーンサスペンションも露わに、なにもかもムキ出しだわぁん…いやん。
こう見ると、フレームうっすいね~。これが車体を薄く、低く魅せるヒミツなのかな。
それにしても、この写真だけ見たら、解体屋さんみたいだな。直るの?(笑)
TS3Q0022.JPG





外すだけで疲れてしまったが、続けて取付作業にかかる。
まずは、乾燥時間の都合もあるので、フェンダー下部のブラックアウト部分の塗装から始める。
ポンコツ号の、ドア下のブラックアウト部分は、車体を『より薄く』見せる為、純正より若干多めにブラックアウトしている。
ゆえに、フェンダー部分も多めに塗装することになる。
使う塗料は、ホルツ社のツヤ消しブラック。発色、ツヤ具合、塗り易さ、乾燥時間、価格…などなど、すべてが、ボク好み。
1枚目の写真を見てもらえば、純正より多めのブラックアウト具合が良くわかる。
適当な紙とマスキングテープでマスクして、塗っては乾かし、塗っては乾かし…を繰り返すこと2~3回。
2枚目の写真のように、イイ感じのツヤと、黒さでブラックアウト終了。
ちなみに、ポンコツ号は、リップスポイラーやAピラー、ドアミラーなど、黒いトコは、全てホルツ社のツヤ消しブラックで統一している。
TS3Q0026.JPG

TS3Q0027.JPG





ブラックアウト部分の塗装を乾燥させている合間に、折れてしまったボルト達を『なんとか』する。
ま、ドリルで揉んで、タップでネジ山を切るしかないんだけどね。
でも、ボルトって、折れる時は簡単にイクくせに、ドリルで揉むとなると硬いんだよね~。
2~3本ドリル刃を折っちゃったもん。
穴があいたら、写真のようにタップでネジ山を切って無事復活。
フェンダー下部の2カ所は、上に向かってドリルかけるから、大変だったゾ。
折れたボルトは中古ボルトで代用。サビ易い部分にはステンレス製のものを使うと良いかも。
TS3Q0025.JPG





ついでなので、フェンダーアーチをチョイ加工してみた。
ツメ折りは塗装が割れそうだし、叩き出しは素人は手を出さん方が無難。
でも、せっかく交換したのに、またメコメコってめくれちゃイヤンなので、
いちばんタイヤがヒットしそうな頂点付近を、ベルトサンダーでグイ~ンと削ってみた。
もうチョイいきたかったが、『いかにも』な雰囲気もヤだし、強度的にも不安が残るので、このくらいにしといた。
このくらい削っただけでも、たぶん逃げると思うのだが…。
削った部分は適当なホワイトのタッチペンで防錆対策しておく。
TS3Q0028.JPG





あとは、外した手順の逆の要領でガシガシ取り付けていけば完成!
ドアやボンネット、バンパー等との『チリ』が合うか不安だったが、意外とすんなり、あっさり収まってくれてラッキー。
最後に、軽くコンパウンドで磨いて、から拭きして仕上げ。
どうですか!新品じゃないけど、ピッカピカになったゾ。
良く見ると若干色が違うんだけど、そこはご愛敬。予算と時間に都合がつけば、板金屋さんに塗装してもらうとしよう。
下の小さな写真2枚はバンパーとの接合部と、折れて交換したフェンダー下部のボルト。
TS3Q0032.JPG

TS3Q00340.jpg





お疲れ様のフロントフェンダーパネルと折れたボルト達。
今まで、ホントにご苦労さんでした。
TS3Q00402.jpg




最後に、タイヤ&ホイールを装着したリフトを下げて作業終了。
ちなみに、履いているホイールは、スタッドレス用の14インチ、タケチプロジェクトのスプリントハート。
タイヤはブリヂストンのブリザックREVO1(175/65R14)。だいぶ減ってきたので、新しいの欲しい。
夏仕様の15インチのセブリングも、もちろんお気に入りだが、こっちはこっちでシブくて良い雰囲気で好き。
この数日後、本格的に雪が積もったので、車高調の車高を上げ、リップスポイラーを取り外し、ナンバープレートを
左から純正位置に戻し、冬仕様となったのだった。
TS3Q0038.JPG





みなさんも、車高の下げ過ぎとフェンダークリアランスには十分注意頂き、万一めくれちゃった際には、
これを参考に、自分で交換してみるのも楽しいかも知れませんよ。
もっとも、壊さないで乗るのが一番楽しく賢い乗り方ですが…。



ではまた。
















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ROPミュージック

取り外した、左フェンダー
まだありますか?。

携帯アドレスは、
bass-uk.hasegawa@docomo.ne.jp
です(^^)。
by ROPミュージック (2013-09-07 00:30) 

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