テールランプをLED化! [Roadster [Dress-Up]]

前回お届けしたハイマウントストップランプに続き、メインのテールランプもLED化しちゃいます。
大まかな流れはハイマウントの時と同様で、他車種のLEDユニットを『まんま』流用します。
この方法なら、電装関係に弱いボクのような人にも手軽にLED化できるし、もともと純正採用されている
部品なので、光量や、信頼性も申し分ないはず。万が一、不調をきたしても、その車種の部品を探せば
良いので安心です。


まずは、LED化したいテールランプに合うLEDユニットの選定から。
今回は、ロードスターの純正テールランプではなく、市販のユーロテールをベースにするので、
まん丸なユニットをチョイス。以前から目を付けていた車種のテールランプを某ークションで入手。
大きさもちょうど良さそうだし、一見LEDっぽくないところが魅力。
車種は一応ヒミツにしときます。写真から推測して下さい。



で、手に入れたテールランプが、下の写真。
上から、ストップ&テール、ウインカー、バックランプ。
上のストップ&テールのみLEDとなっています。
この車種の場合、グレードによっては、同じ形のテールランプでもLEDじゃないものも存在するようなので、
購入の際は注意しましょう。
このLEDユニットを流用します。
SN3A0448.JPG



裏側。
写真の左側、グレーの四角いカプラー部分がLEDユニット。
ハウジングは一体成型されていて、裏側からユニットを摘出するのは難しそうだ。
壊さなきゃダメっぽい。
SN3A0449.JPG



LEDユニット裏側のアップ。
ソケットを外した穴の奥にLED回路が見える。
どうやら、上下のシルバーのビスを外して、外側(レンズ側)からユニットを抜くっぽい。
じゃあ、レンズを外さなきゃダメだ。外れるかぁ?
SN3A0450.JPG



ちまちまレンズ外すのは面倒なので、力技でガシガシ割っちゃいます。
割ろうと思うとなかなか割れず苦労しますが、くれぐれもLEDユニットを壊さぬよう、大胆かつ繊細に。
これで、中のLEDユニットがあらわに。中のレンズはクリアなのね。
確か、このクルマ、オプションでクリアテールも選択できたような…。
SN3A0452.JPG



さっきのシルバーのビスを2本外すと、ゴロンとユニットが外れてきた。
面白いのはユニットではなく、テールランプ本体。
ユニット外したのに、その内側がリフレクター形状になってる。
通常のバルブ式テールのグレードは直接ここに電球さして光らせるのかな?
SN3A0456.JPG



LED回路の裏側。
またビスで留っている。
赤、緑、黒のコードがのびているが、回路にSTOP、TAIL、GNDと表記されているので、
テスターをあてる手間が省けた。
SN3A0457.JPG



思った通り、ビスを外すとレンズとユニット本体に分かれた。
加工作業中にユニットを壊してしまう危険性も考えられるので、分かれてくれた方が好都合。
レンズは透明部分とメッキ枠部分に分かれるのではなく、一体成型で、
透明樹脂の枠部分のみにメッキ処理が施されている。
SN3A0458.JPG



主役のLEDは円状に8個、中心に1個の計9個。それぞれが凸レンズ状になっている。
周囲の反射板と共に、良好な光の拡散が期待できる。
SN3A0459.JPG



透明レンズのそれぞれの『丸』もLEDと同様に凸レンズ状になっており、
さらなる光の拡散を狙っている。
このレンズをユーロテールに組み込み、元通りにユニットをビス止めすれば、
お手軽LEDユーロテールの完成だ。
SN3A0460.JPG



LEDユニットの摘出作業も無事成功。
いよいよユニットをユーロテールにブチ込みます。
下の写真がボクのユーロテール。今となっては全然珍しくもない。
スモークをちょっと吹いてるので、若干印象が違うかな。
どうでもいいけど、ロードスターの社外テールって、これしかデザインないのはなぜ?
実はこのデザイン、あんまり好きくないのだ。純正形状のクリスタルコンビとかあれば良いのに…。
SN3A0482.JPG



裏側。
当たり前だが、純正と同じ形状。
写真向かって左側のフチについてるゴムパッキンは剥がれやすく、
すぐにひび割れてくる。
真ん中部分がテール&ストップランプなので、そこにLEDユニットを固定します。
SN3A0483.JPG



ユニットを固定するには、この『出っ張り』が邪魔。
なんとかして削り取らねば。
SN3A0484.JPG



ニッパーやカッターナイフなどを駆使して、『出っ張り』を排除。
刃物の取り扱いには注意。
写真の奥、ウインカー側は狭くて作業しにくい。
手前のバックランプ側の『出っ張り』は残しておく。
クルマに付けちゃえば見えなくなるので、多少の見た目の悪さはご愛敬。
SN3A0485.JPG



こんな感じでレンズを組み込む。
写真でもわかるように、ユニットのレンズは、ユーロテールのそれより小さい。
よって、ユニット自体はトランク内に収まるので、防水対策しなくてもOK。
SN3A0486.JPG



今度は、レンズ側のフチの『出っ張り』が邪魔だ。
コイツも削り取るが、透明樹脂は固く、割れやすいので作業は慎重に。
作業中、剥げたメッキの粉?が舞うので、屋外での作業がおすすめ。
ボクは部屋の中でやったので、服やら床がキラッキラになった(笑)。
SN3A0487.JPG



周囲を削り取ったレンズ。
フチが荒削りでガタガタだが、見えなくなるので良しとする。
コイツを『出っ張り』を削り取ったユーロテールの裏側にあて、
穴をあけるためのマーキングをする。
SN3A0488.JPG



マーキングを施し、大穴の開いたユーロテール。
ぶ厚い樹脂製なので、なかなかの重労働だ。
いろいろと方法はあるが、ボクの場合は、マーキングに沿ってドリルで小さな穴を開けていき、
その穴と穴の間をニッパーで切っていく作戦をとった。
仕上げはカッターで切り口をなだらかにするが、外側から見るとそれほど気にならないようなので、
写真のように、テキトーな仕上がり。
穴は、取り付けるレンズよりも小さめに開ける。
SN3A0489.JPG



レンズを仮あて。
テール外側からの眺めも考慮して位置決めする。
レンズにはスジ状のレンズカットが入っていて、理想的には水平方向に固定したかったのだが、
それでは、LED回路を固定した際、車両側に干渉してしまったので、垂直方向で固定することにした。
SN3A0491.JPG



ホットボンドにて、レンズを固定。
ホットボンドは、強力に固定できる上、防水・防塵にも優れているので便利だ。乾きも早い。
レンズを固定する前に、テール本体内の削りカスなどの除去を忘れずに。
固定してから気づいたのでは悲しすぎるゾ。
SN3A0496.JPG



2本のビスでLEDユニットを固定。
3本のコードの先は写真のようにギボシ端子に加工した。
ホットボンドがダラッと垂れているが、この状態で完全に固まっている。
SN3A0497.JPG



点灯試験。
写真の関係でピンクっぽくなってしまっているが、実際は真っ赤。
リフレクター奥に、埋め込んだレンズが確認できる。
SN3A0493.JPG



正面から見た図。
リフレクターの周囲に点々とLEDが光る。
リフレクターがうまい具合にLEDの存在を消しているため、LED独特の『くどさ』が少ない。
SN3A0494.JPG



少し斜め上から覗くと、9個のLEDがしっかりと確認できる。
レンズ周囲の階段状のなったリフレクター部分も通常のユーロテールとは一味違った印象を与えている。
SN3A0495.JPG



とりあえず、ここまででLED化は完了したわけだが、ご存じの通りロードスターのトランク内は
カーペットなどのトリム類が少ない。特にポンコツ号を含む初期型1600ccは一番少ない。
当然ながら、テールランプ内側はムキ出し。
製作したLEDユーロテールは電気回路がムキ出しなので、荷物などで壊れないようにカバーを作る。
LED回路の寸法を測って、スッポリ収まる内径の容器を用意する。
大きすぎるとクルマ側に干渉するので、なるべくピッタリサイズを探そう。
幸い、近所の100円ショップで超ピッタリサイズの密閉容器を見つけたので、これを用いて保護カバーを作る。
SN3A0498.JPG



そのままのサイズだと深すぎるので、良さげなところでカット。
使うのは底の方。フタの方は使わない。なにかに使えるか?
SN3A0499.JPG



カットした容器の底部分を、カポッと被せて、穴を開けて、
もともとユニットのハウジング固定用だった2本のビスを利用して固定。
まるで専用カバーのような仕上がり。『品質表示』の刻印が笑える。
黒いカバーも良いが、スケルトンな感じのこのカバーもなかなか良い。
キカイダーの頭みたいだ(笑)。
写真ではわからないが、カバー側面にコードを出す切り込みを入れてある。
そこから3本のコードを出しておく。
SN3A0500.JPG



純正テールとは裏側の形状が全く変わってしまったので、車両側のランプハウジングは装着できない。
バックランプとストップ&テールとの中間でカットする必要がある。
下の写真が、カットされた純正ランプハウジング。
同時に、バックランプから出ている黒コード、ストップ&テールから出ている黒、赤、緑のコードもカットする。
コードはあまりギリギリにならぬよう、3~4㎝残しておく。
このハウジングは純正戻しの際に必要になるので、純正テールと共に保管しておく。
コイツ単体でも、純正テールにツメでパチンとハマるので、コードさえ繋げばハウジングが分割されていても、
純正テールに戻すことが可能。
SN3A0502.JPG



ランプハウジング裏側。
コード類はこのくらい残してカット。
SN3A0503.JPG



カットした車両側コードはギボシ端子へ加工。LED回路のそれぞれのコードと繋ぐ。
年式などによってコードの色に違いがある可能性があるので、各々テスターで調べていただきたいが、
ポンコツ号の場合、車両側の緑コードがストップ、赤コードがテール、黒コードがアースだったので、
緑コードをLED側の赤コード、赤コードをLED側の緑コード、黒コードをLED側の黒コードに繋ぐ。
バックランプの黒コードはアースなので、車両側の黒コードへ分岐タップで繋いで配線終了。
あとは、クルマにLEDユーロテールを装着して、6極カプラーを繋ぎ、コード類を整理すれば完成。



クルマへ装着されたLEDユーロテール(左)内側。
ウインカーバルブは独立したソケットなので問題ないが、バックランプは固定できなくなってしまったので、
穴開けしてビス2本で上下から固定。バルブ交換が面倒くさそうだ。
密閉容器を利用した保護カバーは、車両側への干渉が発覚したので若干カットした。
SN3A0501.JPG



装着後、ライトを点けていろいろな角度からLEDテールを眺めてみる。
近づくとそうでもないが、離れて見ると、プツプツと9個のLEDの存在が確認できる。
ブレーキを踏んだ時の「パッパッ!」という点灯レスポンスも最高。昼間の視認性も良好。
消灯時はそこらへんのユーロテールとなんら変わりないのに、夜になると、ビカッと存在を誇示。
夜のコンビニにバックで駐車して、店頭のガラスに「パパッ!」と赤い光が映った日にゃ、シビレまっせ!
他とは一味違ったテールランプ。興味のある人は試してみては?



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